日本語と日本文化


大岡昇平を読む


大岡昇平は、太平洋戦争末期に召集されてフィリピン戦線に配属され、艱難辛苦の末ミンドロ島で米軍俘虜になった。その後レイテ島の収容所に移るが、そこで見聞したことは、ミンドロ島以上にすさまじいものだった。この世の地獄というべき光景が、そこでは展開されていたのである。大岡昇平は、一兵士としての自分の体験や、レイテ島で見聞したことを下敷きにして、戦後一連の、戦争文学といえる作品を書き続けた。「野火」は戦場の限界状況における人肉食をテーマにしたものであり、「俘虜記」は自分自身の俘虜体験を描いたものだ。そして「レイテ」戦記は、レイテ戦線における日本軍の戦いぶりを、誇張なしに淡々と記録した。それらを読むと、戦争というものの異様な相貌が、微視的な様相を呈して現れてくる。大岡昇平のこれらの作品は、世界の戦争文学に金字塔を立てたといえるのではないか。

大岡昇平は、戦争体験以外の、いわゆる純文学も手掛けている。大岡はスタンダールの研究者でもあり、人情の機微を書くことにたけているのだが、彼の小説、たとえば「花影」とか「武蔵野夫人」といった作品は、読む者によって評価が分かれる。ここでは戦争文学を中心にして大岡昇平の世界を垣間見てみたい。



大岡昇平「俘虜記」
俘虜になった日本人:大岡昇平「俘虜記」
戦友:大岡昇平「俘虜記」
戦場の性:大岡昇平「俘虜記」
敗戦と復員:大岡昇平「俘虜記」

大岡昇平「野火」

大岡昇平「レイテ戦記」
レイテ戦緒戦と第十六師団:大岡昇平「レイテ戦記」
比島沖海戦:大岡昇平「レイテ戦記」
神風特攻:大岡昇平「レイテ戦記」
第一師団の戦い:大岡昇平「レイテ戦記」
第26師団の戦い:大岡昇平「レイテ戦記」
第30師団及び第102師団:大岡昇平「レイテ戦記」
第68旅団:大岡昇平「レイテ戦記」
第35軍と第14方面軍:大岡昇平「レイテ戦記」
レイテ島日本軍の壊滅:大岡昇平「レイテ戦記」
遊兵と人肉食:大岡昇平「レイテ戦記」
抗日ゲリラ:大岡昇平「レイテ戦記」
従軍記者:大岡昇平「レイテ戦記」

ミンドロ島ふたたび
フィリピン人の対日感情:大岡昇平「ミンドロ島ふたたび」


  
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